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【新章】Yとユウコと大学時代①「刺客見参!ニノミヤミコト!」(1/2ページ目)

投稿:2021-01-23 00:51:53

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名無しのおじさん◆IoFERTI(40代)
最初の話

多数のコメントと、続編希望を頂き、誠にありがとうございます。また、長きに亘り、私「Y」と「カオリ」の話をお読み頂き、心より感謝いたします。今回からは、私が転校した先の中学校時代や、高校時代、大学生時代の話や、日常のエロのお話を出来ればと思っております。恋人とのリセット期間中の事と…

前回の話

この度は私の話をお読み頂き、また、多数のコメントと、続編希望を頂きました事を心より感謝致します。私の中学校時代や、高校時代のお話を長きに渡りお送りして来ましたが、いよいよ今話が最終話となります。時系列で進行しておりますが、文中にて時代背景が前後する場合がございますのでご容赦願いたいと思い…

この度は私の話をお読み頂き、また、多数のコメントと、続編希望を頂きました事を心より感謝致します。

長きに渡りお送りした中学・高校時代編でしたが、今回からは大学生時代のエロ話が出来ればと思っております。

文中にて時代背景が前後したりする場合がございますので、予めご容赦願いたいと思います。

今回からは大学時代編となりますが、タイムラインが繋がってますので【新章】として継続スタートとさせて頂こうと思います。

・・・とは言え、大学時代は結構真面目(←笑)だったので、然程のエロエピソードが無く、お楽しみ頂けるか一抹の不安は有りますが・・・。

そんな大学編。今までの様に時系列でのお話ではなく、その時々に起こった事を思い出しながらお話させて頂ければと思います。

私とユウコの関係と言うのは皆さん既にご存知だとは思いますが、友人であり恋人であり、家族の様な存在にまでなっておりました。

私が他の女子とお付き合いする事になってもユウコは決して怒る事は無く、相手を見極めて良し悪しを見極めてくれたりしてました。

勿論、ユウコとSEXをする事も普通に有りましたし、セフレと括ってしまうのもおかしい、何とも不思議な関係を続けて行きます。

上手く文字で表現出来ないもどかしさは有りますが、何となく私とユウコの関係を察して頂ければ幸いでございます。

さて、大学時代編の第一回目はエロさは無いけれど、入学式の事や直近で起こった事を書こうかなぁ?と思っております。

私にとっては懐かしくもあり、実は過去に傷心を受けたの相手との再会のお話です。長くなりそうなので先ずは前編って事で・・・。

-------本編--------

桜の四月、春うらら。晴れて大学生となった私は、同じ高校から進学した同級生と共にキャンパス敷地内を散策しておりました。

この大学には私を含めて男4人、女3人の合計7名が入学しており、学部はそれぞれバラバラ。顔見知りってだけの関係である。

初日を迎えるに当たって何度が大学に行く事も有ったし、同じ出身校同士でつるんで行動を共にしてたって感じでした。

入学式当日。お互いに真新しいスーツを着込んで緊張した顔をしてました。男子も女子も就活する時の様な地味な濃紺のスーツ。

私はユウコが選んだスーツを着用。ユウコの好みだからレースが付いたフリフリなスーツと思うでしょ?私は芸人では有りません(笑)

極々普通なリクルートスーツですが、色は漆黒。パンツはツータックにズボン裾はダブルの2.5㎝幅と言うのが今でも私の好みです。

無難に白かストライプ系のYシャツに、青系ストライプのネクタイってのがデフォでしょうけど、私は白Yシャツに単色の黒ネクタイ。

ユウコとペアで作った本物の数珠ブレスレットを身に付けてたので、どう考えたって喪服に見えるし、見た目的には葬式帰りです。

女子の方と言うと、読者様の中でお好きな方もいらっしゃるかと思いますが、黒のリクルートスーツスタイルにひっつめ髪。

ベージュのストッキングに黒のパンプス。女子は皆んな同じ格好をしてるので、良く見ないとどれが知り合いなのか判らなくなる。

高校時代にお化粧に慣れ親しんだ子は綺麗な感じでしたけど、無理に化粧した子のブスっぷりに思わず笑いが起きてしまったり。

そんな式典を前にして同級生と集まってウダウダしてた訳なのですが、私に対して熱い視線を送って来る一人の女子に気が付きました。

「自意識過剰だなw」とお笑いになるかもしれませんが、ぶっきらぼうで不機嫌そうな見た目とは違い、普段の私は【のほほん系】

目線を受けても余り気にしない質なのですが、この時ばかりは刺さって来る様な視線と、私に向かって近付いて来る様子にさすがに気が付きました。

女子:「・・・もしかして・・・珍苗字・Y?」

私:「・・・え?あぁ・・・そうだけど・・・。何か・・・?」

そう返答する私の顔を無言のまま上目遣いで見つめる低身長の女子。「誰だこの子?」と不思議な顔をする私。

お互いに暫し無言状態が続いたのちに、その子が突如物騒な事を口走りました。

女子:「・・・体操服泥棒!!(怒り顔)」

私:「え!?(驚)な・・・何?・・・何、言ってんだ??」

驚き慌てる私。私の周りに居た他の新入生の耳にもこの子のセリフが聞こえた様で、我々の方を向いて驚きの顔をする。

思わずキョドる私に向かってその子は睨む様な目をしながら再び口を開いた。

女子:「・・・私、ニノミヤ・ミコト。」

私:「え・・・!?・・・ニノミヤ?ニノミヤ・・・ミコト??」

ミコト:「あなたが忘れたって、私は決して忘れはしないわ!」

私:「え・・・(脳内サーチ中)」

ミコト:「・・・やだ!本当に覚えてないの?」

私:「・・・ゴメン。正直、本当に覚えてないや・・・。どこかで・・・会った事、有るか??」

ミコト:「はぁ・・・。ひっどい人だなぁ・・・(呆)」

私:「ひどいって言われても困るんだけど・・・。それに、いきなり体操服泥棒なんて言われても・・・。」

ミコト:「・・・まぁ、良いわ。所で、あなたは何学部??」

私:「・・・教育。キミは?」

ミコト:「ふふっ!(微笑)・・・面白くなりそうね!」

そう言うと「ニノミヤ・ミコト」と名乗る女子は人ごみに紛れて去って行った。私は必死に脳内サーチ中である。一体誰なんだ??

「体操服泥棒って・・・。」と、思い出そうと必死に考える。私の珍苗字を知ってる女子。転校前エリアでの小・中学校時代の同級生??

転校前エリア。小学校はフルに6年間通ったけど、中学は1年生まで。その時に絡みが有り、尚且つ「体操服」をパクってしまった子??

なんとなく・・・頭の中の霧が晴れて来そうだったけれど、式典開始の案内が流れ、同級生に促されながら体育館へ移動となりました。

式典の最中も脳内サーチ中。「ニノミヤ・ミコト・・・体操服・・・。ニノミヤ・ミコト・・・体操服・・・。」とブツブツ唱える私。怪訝な顔をする両隣り。

同学部男子A:「なぁ、オマエ?さっきから何ブツブツ言ってんだよ!式典中だぞ(小声)」

私:「ゴメン!ちょっと思い出したい事が有って・・・(小声)」

同学部男子B:「なんだ?便所か?式典始まる前に済ませておけよ!漏らすなよ!(小声)」

私:「いや、トイレじゃないよ(笑)」

同学部女子A:「忘れ物でもしたの?財布落としたとか?」

私:「そうじゃないよ!個人的な事!ゴメン!ありがとう(笑)」

学長の挨拶だの、来賓の挨拶だのと淡々と式が進んでいく。何を切っ掛けにしたのかは判りませんが、急に霧が晴れて私の記憶が蘇る。

「あっ!!!!!」思わず顔を上げて声を出してしまった。一斉に私を見つめる新入生諸君と各先生方にご来賓の方々・・・である。

漸く思い出したその人物は「ニノミヤ・ミコト」ちゃん。脳内サーチをして行くと、K小時代の5年生の時にまで記憶が遡ぼった。

元の居住エリアである、同じ商店街に今でも存在する和菓子屋の長女。現在、店は3歳年上のアニキが継いでいて、某老舗温泉旅館の御茶請に使われてたりする。

ミコトちゃんの見た目的には、女優の横山めぐみさんをイメージして頂けると近いかも。身長は150㎝有るか無いか位で、黒髪ショートボブで色白の美少女系。

呉服屋のキヨちゃん、寿司屋のサユリ、薬屋のヨッちゃん、花屋のチアキ、不動産屋(ヤ印)のタッツ、タクシー屋のミホ。そして自動車修理工場の私。

他にもお茶屋、金物屋、本屋等々に同い年系の幼馴染は居たけれど、同じ商店街に土着で居を構え、幼少期は一緒に遊び、育って来た幼馴染の一人である。

姉御役だったキヨちゃんが遊びに誘ってあげたりしてたけど、ミコトちゃんの家は躾が厳しい家で、我々の様な悪戯ガキと遊ぶ事は殆ど無かった。

生憎、幼少期の私とミコトちゃんってのはそんなに仲良くはなかった。クラスが一緒になったのも小学校に入って5年生の時が唯一の接点である。

席の並びが苗字の五十音順で、私の珍苗字とミコトちゃんの苗字の「ニノミヤ」は字列が一緒。必然的に隣の席となり、クラス班も一緒だった。

隣の席で話したいけど話せない、だけど目も離せない女の子・・・って居ませんでした?まさにそんな感じの子だったんですよね。

「そっかぁ・・・ミコトかぁ・・・。」なんて、漸く思いだした事に安堵しつつ、胸にチクッとした痛みが走った。

その日の帰宅後、同じく入学式を終えたユウコが我が家にやって来て、その日の出来事を話しつつ、ゆっくりまったりと過ごしました。

入学式初日に散々な目に遭ったものの、大学生生活がいよいよスタートとなる。大学までの通学はバスを乗り継いで1時間半ほどである。

ユウコは隣県に有る女子短大に通う為に新幹線通学。高校時代の様に一緒に登校って訳にもいかずに一人寂しくバス通学であります。

初めて受ける授業にビビりの私はド緊張。同じ学部には知り合いが誰一人居ない。いつも一緒に居てくれたユウコの存在感を大きく感じた。

教室内を見渡せば、知り合い同士なのか仲良く話すヤツも居れば、「初めまして!よろしく!」の声掛けで仲良くなりだすヤツも居る。

人見知り癖が有って、人付き合いが苦手な私。この時ばかりは私の性格を怨んだけれど、声を掛けてくれた女子が居た。

女子:「・・・隣の席・・・良い?」ちょっと声のトーンが低めだけど、耳にスッと入って来る様な可愛い声がした。

私:「あ・・・どうぞ・・・。」顔を逸らせて素っ気ない素振りをする私。声掛けしてきた女子は静かに席に座って荷物を置いた。

女子:「・・・コホン。声を掛けたんだから、ちょっとはこっちに顔を向けたら?」

私:「え!?あ・・・そうだね(笑)ゴメ・・・あ!ミ・・・コト・・・。」

ミコト:「私の事、思い出してくれた?」

私:「・・・うん。久しぶり・・・だな・・・。」

ミコト:「小学校の5年生の時以来だね。・・・7年振り・・・かぁ・・・。」

私:「7年振り・・・か・・・。しかし、良く覚えてたな、オレの事・・・。」

ミコト:「それは覚えてるわよ(笑)良くも悪くもインパクト有ったし、一応は幼馴染でしょ。」

私:「インパクトねぇ・・・。幼馴染って言っても、ミコトはオレらと殆ど遊ばなかったじゃん・・・。」

ミコト:「ウチ、祖父母が厳しかったからねぇ。それに私、習い事もしてたし・・・。」

私:「確か中学から私立だろ?オレも中1終わりで引越しちゃったし、地元の接点って殆ど無いじゃんかよ・・・。」

ミコト:「そうかもね・・・。珍苗字くんが引越ししてたのも知らなかったし・・・。」

そんな感じでミコトちゃんと授業開始まで暫し話し込む。気まずさなのか、照れなのか、何とも言えない気分だった。

----------過去回想------------

時を遡る事7年ほど前。元の地元エリアの小学校に通っていた時の事である。1986年(昭和61年)我々は小学校5年生だった。

1、2年生の低学年、3、4年生の中学年を経て高学年となった我々。緊張感は在れど10歳/11歳の子供気分が入り混じる微妙なお年頃。

我々男子はまだまだガキだったけれど、成長の早い女子は男子よりも背が大きかったり、胸が発育し出したり、初潮を迎えた女子も居た。

4年生までに感じていた「ただのクラスメイト」から「男子と女子」なんて意識が急に芽生えだすのも丁度この時期だったのかもしれない。

秋に行われた野外活動(林間学校)で同じクラス班だった私とミコトちゃん。班員共々協力し合って登山を成功させ、野外炊飯も上手くやった。

キャンプファイヤー時の班毎の出し物(確か歌を歌った)も無事に済ませて、クラス班員との共同活動で妙な連帯感が生まれていた。

同じ「な行」の苗字を持つ我々。席も隣同士、強い接点は無いけれど、同じ商店街に住む幼馴染同士。私はミコトちゃんに好意を抱く様になっていた。

冬休みを間近に控えた時に、同じクラスだったユミ(K中同盟の話を参照の事)が絡んで、ひと悶着が有った。

あれは雪が深々と降る12月の事。担任の先生が風邪か何かで体調不良で休みとなり、教頭先生が代打で授業をしてくれてた。

教頭先生ってのは何の仕事をしてるか判らない先生だけど、ちゃんと授業を教え、オルガンまで弾いて音楽の授業までやってくれた。

確か体育の授業だったか、さすがに年齢的にそれを教える訳にもいかずに自習となって、与えられた算数のドリルをやってた時だった。

ドリルを預けられて自習と言えどもそこは小学生。ワイワイガヤガヤまで行かずとも、友達同士で集まって会話が始まる。

タッツ:「なぁ珍苗字!今日の放課後、ウチでファミコンやんねぇ?ドラクエ!!」

私:「ドラクエ?良いけど、オレはゼビウスがやりたい(笑)」

クラ男A:「今時ゼビウスかよ(笑)」

タッツ:「別に良いじゃねぇかよ!珍苗字はゼビウスが好きなんだよ!」

ヨッちゃん:「オレ、ゼビウスの無敵コマンド知ってるよ!教えてやろうか?」

私:「あ!さすがヨッちゃん!教えて!教えて!!」

学級委員女子:「ちょっと!男子!真面目に自習してください!」

真面目系女子数名:「そーよ!男子!うるさいのよ!」

クラ男A:「ガリ勉女子こそうるせぇよ!」なんて小学生っぽいやり取りをしつつ、再びドリルをやりだした時だった。

ドリルを終えたユミが、私の隣の席でドリルをやっていたミコトちゃんの側に来て、私をチラチラと見ながら何やら話をしだした。

ユミとミコトちゃんの仲が良かった印象は無かったのですが、女子同士って事で他愛の無い話でもしだしたと思ってました。

ユミ:「ねぇ!珍苗字!アンタってさ、ミコトの事、好きでしょ!」突然ユミが突拍子も無い事を言い放った。

私:「え!?な・・・なに言ってんだよ!ビックリするだろ!」図星だったので少し焦った。

ユミ:「アンタを見てるとさぁ!ミコトの前だとカッコ付けるじゃん(笑)」

私:「そ・・・そんな事ねぇよ!普通だって!」

ユミ:「ミホの前だと威張ってるクセにさ!ミコトちゃんには良いカッコするじゃん!」

私:「そんな事無いって!アイツ(ミホ)はアホだから・・・。ミコトちゃんは頭も良いし、そ・・・尊敬・・・だよ!」

・・・なんてやり取りをしたんです。ユミとすれば揶揄い半分、ミコトちゃんに対する私の気持ちを揺さぶったんでしょう。

気まずくなってミコトちゃんを見れば、ちょっと恥ずかしがって赤い顔してるし、仕舞いには俯いてしまった。

「もうこれ以上突っ込まないでくれ!」とは思ってましたけど、ズケズケと物を言うユミの残酷さが炸裂します。

ユミ:「・・・で、どうなの?珍苗字はミコトちゃんの事、好きなの??ハッキリしなさいよ!」

私:「(ミコトちゃんを見て)・・・す・・・好き・・・じゃ無いよ!なんでミコトちゃんの事・・・。」

ビックリした顔をして私の方を見たミコトちゃん。ゆっくりと俯いたと思ったら、シクシクと泣き始めてしまった。

ユミ:「あ!ミコトちゃん泣いちゃった!アンタ、酷い事を言うよね!ミコトちゃん?大丈夫?」

突然ざわつく教室内。女子が泣くなんて小学生にしてみればイベント大発生である。いつものあの歌を合唱しだします。

「あーらーら、こーらーら!せーんせいにーいってやろー!」関係ないヤツまで混ざって大合唱である。

シクシク泣き続けるミコトちゃん。泣かせた犯人にされた私。変に言訳しても仕方ないし、私はただただ黙ってた。

「謝れ」とか「酷ーい!」とかヤジが飛ぶ。隣の教室で授業をしていた先生が騒ぎに気付いて一喝。静まり返る教室内。助かったと思った。

休み時間に職員室に呼ばれた私とミコトちゃん、騒ぎの張本人であるユミもである。ユミが一人叱られて終わったけれど、私とミコトちゃんには微妙な空気が流れる。

職員室から教室に戻るまでの間、私とミコトちゃんは一言も口を聞かず、だまーって階段を登ってた。ミコトちゃんが私の少し後をついて登って来る。

廊下を歩き、間もなく教室に辿り着く時にミコトちゃんから声を掛けられた。「放課後、掃除の後に教室に残ってて・・・。」と。

その日の放課後、私とミコトちゃんが居る班は教室の掃除当番だった。机を前後に動かしてほうきで掃いて、床を雑巾で水拭きして・・・ってアレです。

スカート姿で水拭きしている女子が居たりして、真後ろを死守するとスカート内が丸見えになってパンツ(大体はブルマ)が見放題だったりして(笑)

掃除を終えると他の班員は校庭で雪合戦するなんて言ってさっさと帰って行く。今日は一日中雪が降った。放課後の今現在でも降り続いてる。

ゆっくりと帰り支度をしながら班員の全てが居なくなるまで時間調整をし、私とミコトちゃんだけが教室に残る。やっと静かになる校内である。

私:「みんな帰ったね・・・。」

ミコト:「・・・うん。」

私:「残ってて・・・って、いったい何?」

ミコト:「・・・うん。」

真っ赤な顔をして気まずそうにしてるミコトちゃん。おませな小5女子。男子と二人っきりなんて多少の恥ずかしさはあるでしょう。

一方のガキな小5男子にしてみれば、さっさと帰ってゲームするなり、雪合戦に混じりたい。ワザとちょっとイラつく素振りをしたりして。

ミコト:「さっきの・・・自習時間の時の事なんだけど・・・。」

私:「あぁ・・・。ユミのヤツ!余計な事を・・・。」

ミコト:「・・・泣いちゃってゴメン。あんな事を言われて、悲しくなっちゃったから・・・。」

私:「みんながいる所で、好きとか嫌いとか聞かれたら嫌だよな!」

私:「それに、ミコトちゃんも突然泣き出すから・・・。どうしたら良いか判らなくなったよ(笑)」

ミコト:「・・・ゴメン。実はわたし、珍苗字くんの事をユミちゃんに聞いちゃったから・・・。」

私:「ユミに?何を聞いたの?」

ミコト:「・・・好きな人、居るの?って・・・。」

私:「・・・え!?(恥)・・・ユミは・・・なんて??」

ミコト:「2組のサユリちゃんの事が好きだったけど、今はわたしの事が好きなんじゃない?って・・・。」

私:「・・・え!?(恥)」

・・・図星だった。幼稚園時代から私はサユリの事が好きだった。距離感が近い幼馴染では有るけれど、不思議と波長が合うしケンカしても自然と仲直りしてた。

信じる、信じないは読者様にお任せしますけど、私とサユリは生年月日も血液型も同じ。どことなく似てるとも言われ続けて来た。その真相は後々明かしますけど・・・。

幼馴染で知ってる子とは言え、小5になった時にミコトちゃんと初めて同じクラスになった。サユリよりもミコトちゃんに魅かれて憧れる様になってました。

それゆえにユミから唐突に「好きなの?」と聞かれて焦り、小5なりの頭で咄嗟に考えて出た答えが「好きじゃ無いよ!」である。なんて天の邪鬼・・・。

ミコト:「珍苗字くんってわたしの事を好きなのかな?って思ってたから、好きじゃないって言われて悲しくなっちゃって・・・。」

私:「あ・・・。ゴメン・・・。いきなりユミに聞かれてビックリしちゃったし、周りに人も居たから・・・つい・・・。」

ミコト:「・・・本当は・・・どうなの?」

私:「・・・好き・・・だよ・・・。ミコトちゃんの事・・・。」

ミコト:「・・・(驚いて赤い顔)・・・いつ・・・から?」

私:「え・・・。秋の・・・野外活動の時・・・から・・・かな?・・・その前から・・・好きだな・・・って思ってたけど・・・。」

ミコト:「・・・でも、珍苗字くんは・・・サユリちゃんの事が好きなんでしょ?」

私:「さ・・・サユリ・・・の事も・・・好きだけど・・・。今は・・・ミコトちゃんの方が・・・好き・・・(恥)」

ミコト:「・・・ありがとう(真っ赤)・・・でも、ゴメン・・・。」

私:「え・・・。」

ミコト:「・・・わたし、学級委員のユウイチくんの事が好きなの・・・。だから・・・珍苗字くんとは・・・。」

私:「べ・・・別に・・・良いよ!(笑)そっか!ユウイチが好きなのか!頭良いし、運動も出来るし、カッコ良いもんな!(笑)」

ミコト:「ゴメンね・・・。」

私:「別に謝る事は無いよ。・・・好きな人が居るんだったら・・・仕方ない事だし・・・。」

ミコト:「・・・うん。月曜日、学校来ても普通に私とお話してね。あと、この事は誰にも言わないで・・・。」

私:「・・・わかった。内緒にしておくよ。」

ミコト:「・・・うん。・・・それじゃ・・・バイバイ。」

ミコトちゃんはランドセルを背負い帰って行ったけど、自分自身も動揺してたんでしょうね。廊下の壁にぶら下がる私の体操服入れを間違って持って帰っちゃったんだから。

私は教室を出て行くミコトちゃんの後ろ姿を見送る。小5のピュアな胸がズキューンと痛くなった。私にしてみれば、初めて味わう失恋の痛みだったのでしょうね。

呆然とするかと思ったけど然程でも無かった。でも、私自身も動揺してたんでしょうね。廊下の壁に一つだけ残ってぶら下がる、ミコトちゃんの体操服入れを持って帰っちゃったんだから。

サユリ:「あれ?珍苗字?まだ帰って無かったの??」

私:「あ・・・サユリ・・・。おまえこそ帰って無かったの?」

サユリ:「うん!掃除当番だったからね!珍苗字も?」

私:「・・・うん。掃除当番・・・。」

サユリ:「そっか!じゃあ一緒に帰ろ!」

廊下で出くわしたのはサユリだった。幼馴染であり、片思い(実は両思いw)をしてた相手である。この時、正直心臓がドキッとしたっけなぁ・・・。

この時にサユリの顔を見て安心と言うのか安堵しました。コイツと居ると自然体で居られる自分が居て、何でも言えたりしてね(笑)

雪が深々と降る中、サユリと一緒に家までの道のりを歩く。K小から自宅までは約3㎞位。この時ばかりはやたらと帰路が遠く感じたりして・・・。

サユリ:「ねぇ?なんか元気ないんじゃない?」

私:「寒いだけだよ!サユリは寒くないの?」

サユリ:「寒いけど、雪見てると楽しい!私、雪って大好き!」

雪玉を作って私に投げて来る笑顔のサユリ。普段は不機嫌そうな顔をしてるけど、ふとした時に見せるサユリの笑顔って好きだったんですよねぇ。

高校時代編をお読み下さった方ならサユリの事は既にご存知でしょう。色白で長身スレンダー。女優の小西真奈美さんと橋本愛さんを足した様な感じです。

サユリ:「ねぇ!珍苗字ってミコトちゃんの事が好きなの?」

私:「え!?なんだよいきなり(笑)」

サユリ:「ユミが前に言っててさ!どうなのかな?って思っててさ!」

私:「ユミのヤツ・・・。ミコトちゃんの事は何とも思ってないよ!可愛いな・・・とは思ってたけど・・・。」

サユリ:「そっか!ミコトちゃんって可愛いもんね!私みたいにデカくてブスじゃないし!」

私:「サユリはブスじゃないよ!可愛い・・・よ(照)オレは・・・好き・・・だけど・・・。」

サユリ:「ふふふっ!ありがと!あー!恥ずかしっ!珍苗字にそんな事を言われると余計に恥ずかしいな(笑)」

私:「オレだって恥ずかしいよ!幼馴染だしさ・・・(照)」

サユリ:「ふふふっ!幼馴染って、なんか嫌だね!またね!バイバイ!」

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話の感想(4件)

※コメントの上限:1万件

  • 4: 名無しのおじさんさん (スレ主) [通報] [削除]

    ねこさんさん
    さぞかし、魔法の薫りがしたんでしょうねえ、体操服(笑)

    私も、学校時代、もうちょっと早くにそれに気付けば良かった‼️(笑)

    次回作も楽しみにしています。

    ねこさんさん 様

    コメントありがとうございます!
    小学生時代の私には、正に初めて嗅ぐ魔法の香りでした(笑)
    とは言え、この時に嗅げたのはミコトのだけでしたけどねw
    まだピュアでしたから、他の子まで・・・って気にならなかった自分を褒めたいw
    でも、小学校って体操服は置きっぱなしで帰るし、悪戯するには好都合。
    味を占めてもうちょっと・・・と今更思う事も暫しあります←オイ
    次編もよろしくお願いいたします!

    1

    2021-01-27 19:40:53

  • 3: ねこさんさん #EJR3kTA [通報] [コメント禁止] [削除]
    さぞかし、魔法の薫りがしたんでしょうねえ、体操服(笑)

    私も、学校時代、もうちょっと早くにそれに気付けば良かった‼️(笑)

    次回作も楽しみにしています。

    1

    2021-01-27 18:57:37

  • 2: 名無しのおじさんさん (スレ主) [通報] [削除]

    名無しさん
    新しい物語が始まりましたね!
    つづきを楽しみにしてまーす!

    名無しさん 様

    コメントありがとうございます。
    お待たせしましたw大学時代編、スタートです♪
    引き続きお付き合いの程、よろしくお願いいたします!

    0

    2021-01-26 13:09:44

  • 1: 名無しさん [通報] [コメント禁止] [削除]
    新しい物語が始まりましたね!
    つづきを楽しみにしてまーす!

    1

    2021-01-23 21:13:02

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